
Fuji Rockin' People Vol.8 --ソロモン氏--Part6
−フジロックに参加することで店の宣伝にもなるからっていう人もいるでしょうし、楽しくてその雰囲気が好きだからっていう人もいますよね。
「店の宣伝になるかどうかはわからないけど、好きでやるかやらないか。本当それだけですよ。好きじゃなかったらやらないほうがいい。後で泣くことになるからね。だって帰ってきてから一週間死んでるんだもん。みんなそうでしょう? あそこはずっと立ちっぱなしだからすごい体に負担がくるんですよね。だからこれをやって10万円儲かったからって、誰も納得しないですよ。しかもフジロックの場合、ただゼロにならなければいいって計算なんですよね。ゼロやマイナスだったらもちろん大変なことです。もしマイナスになって在庫が残っていたらその材料は捨てなくてはならない。インスタントだったら腐らないし保存ができるけど、レストランだとそうはいかない。屋台の場合は今週はフジロックでやって来週は別の場所でってできるけど、レストランはそうはいかない。怖い話ですよね。あんまりこういう話は聞かないほうがいいですよ。どんどん落ち込んでいくから(笑)。」
−それでは、後片付けも大変だと思うんですけど、フジロックの後片付けも月曜日に一日でやってしまうんですか?
「後片付けは日曜日の終わり頃から片付け始めるんです。まだ残っている材料を捨てるか、使うか。そういう材料の処分を日曜日の時点で半分やってしまうんですよ。一応月曜日の昼の12時までを期限として、でも大体2時くらいまでかかってますね。あと一昨年はごみが非常に大変だったんです。だから去年は何度も何度もうるさく言いました。毎日ごみを一日2回必ず処分するように。だから去年の最後の日はそんなに問題はなかったですよ。とてもほっとしました。これであれば今年も大丈夫。月曜日の朝ってみんな死んでるから、ごみを見たら吐き出すんですよ。それから知らないってみんな逃げ始める。一昨年ははそうでした。だから去年は毎日毎日店ごとにやらせたんですよ。仕事の最中でも手を止めてごみを出してくださいって。だから結構きれいになりましたよ。」
−何か有名人とのエピソードがあったら教えてください。
「去年の二日目ですね。深夜になってアーティスト達と飲んでいたらうちのレストランの厨房に座り込んで飲んでいる3人組がいたんですよ。誰だ人のレストランで座り込んで飲んでる奴はって注意しに行ったら、なんか見たことのある3人組だったんです。もしや! と思って聞いてみたんですよ。「あなたPatti Smith?」って。そしたら「はいそうです。」って(笑)。もうその時はびっくりしましたね。レストランの厨房でPattiとバンドのギターとベースが飲んでるんですよ。しかも私がエチオピア人だって簡単に当てられてしまってそれもびっくりしましたね。だから思わず頼んでしまいました。来年も来てくださいねって。こうやって毎晩いろんなアーティストが飲みに来るんで、フジロックに戻ってくるアーティストはみんなと友達になりますね。一年に一回、夏になると会える友達です。」
−最後に、これから先のフジロックでどういう事をやってみたいって考えていますか?
「私がプロデュースする小さいステージをやってみたいですね。アフリカのパーカッションやエチオピアの音楽をそこでやってみたいです。去年はBIG CAKEがクラブになっていろんな人がDJをしたりしてたので、私も音楽的なことをもっとやって楽しめたらいいなって思っています。でもみんなには目に見えないことをたくさんやっているので、なかなか難しいですよね。とにかく私はフェスティバルを変えようという目的でやっているので、お客さんとしてくるみんなにも自分で変えていくんだという意識を持って会場に来てくれたらうれしいですね。」
*ちなみに、ソロモンさんが経営するレストランは
クイーンシバ
中目黒駅を出て左(山手通を246方面)に10分ほど歩いたところにあります。電話番号は03-3794-1801。オフ会や仲間との飲み会などにどんどん使ってください。fujirockersだと言えば、負けてくれるかもしれませんよ。(保証はないけど)
そうそう、それと、ウエイトレスのアルバイトする人いない? それに、ソロモンは大のブルース・ファンで、クイーンシバで演奏してくれる人も探しているようですよ。
ブルーナイル
大崎駅東口より歩いて5分。ゲートシティ大崎というビルのB1にあります。電話番号は03-3495-1335。今年はビョークの打ち上げがここで開かれています。
Intro/Part1/2/3/4/5/6
reported by ORG-yohei& photo by ORG-master (Feb 11, 2002)
|