【統一感のあるNGOヴィレッジを作るかというのを、幹事会でもテーマになっている】
――NGOヴィレッジにはどれくらい人が来るのですか?
「(人数を)チェックはしていないんだけどね。NGOの人とコミュニケーションをして興味を持って帰っていく人は少ないと思うけど、訪れる人は食べるものが前々回から出たでしょ?あそこが出来たおかげでけっこう来る人は多い。一日何千人単位じゃないかな。
もう一つはあの周りが音的に静かな空間で癒しで来る(笑)たまたまNGO連中が出ているって見て回って傾斜で寝っころがる、休んでまた行くっていうスタイルがなんとなく出来上がっている。空間をどう作って統一感のあるNGOヴィレッジを作るかというのを、幹事会でもテーマになっているんですよね。金かかっちゃうんだよね、統一感を持たせてやると。
NGOヴィレッジとしては、自分たちでカップ作って売ってNGOヴィレッジとしての財源を作る、去年はタオル作ったし、ああいうものを作って売り上げを上げて翌年の共通の予算にしようというふうになってきているんですよ」
――お客さんからはどのような反応がありますか?
「ステージアピールについては分からないね。ただ、(NGOヴィレッジに)来た人たちについては、興味を持ってくれてると思いますよ。NGOヴィレッジに足を運んだ人は、去年の死刑廃止とかは日本ではさまざまあると思いますけど、動物問題とか環境問題とかそういうのは非常に興味を持っているんじゃないでしょうか。あとは地雷だよね。坂本龍一のアピール(2001年4月に地雷廃絶をアピールした曲を作った)もあって、結構リーフレットは取ってきてくれるんじゃないかな」
――――逆にNGO側の感想は?
「みなさんは、また出たいと言ってますよ。『いやー大変だな』と言ってもスタッフの若い人たちがぜひ行きたい、参加したいって押されてちょっと上の年齢の人も来てハマっちゃって、自然エネルギーの人もそうだけど来年もぜひ出たくてということで、わざわざそのためにどこかの財団に助成金を申請して『もう取ったので、今年出してもらわなきゃ困る』って(笑)」
――じゃ「二度と出たくない」という人はいないですか?
「ない。苦労するけど面白いっていう。それは今まで接してきた運動って小さい世界だから同じような人と付き合っているわけじゃない?もっと違う真っ白な・・・フリーな人たちが来てくれて、アピール出来る快感があるんじゃないかな。大変だけど」
――NGOヴィレッジに出るには、どのようにコンタクトを取ればいいのでしょうか?
「窓口は事務局長がカンタ君だからA SEED JAPANです。個人的に僕とカンタから始まったから、僕の方は脱原発運動や環境保護運動をやってきたからね。カンタ君はNGOでつながりあるし、レインボーパレードとかさ、アースデーとかそういう人たちに声をかけて最初の2回くらいはやっています。最初は5〜6団体でやって、その2年くらいの噂が広がって、今やっと声をかけなくても出たいという人たちから問い合わせが来るようになっている」
――――名も知らないNGOが「出たいんですけど」と来たらどうしますか?
「幹事会ていうのが去年から始まったんです。最近になっていろんな人たちが増えてきて基準を作らないといけないから、年間何億の予算を持っている人にNOと線を引くか、環境問題オンリーだとなかなか成立しないから、人権の問題であるとか、動物の問題であるとか、食の問題とか、そういうふうにジャンル分けしてやろうと。そのとき『どういう団体を今回出てもらおうか』とか『こういう団体が来ているけど、この人たちはどういうジャンルで』と、バランスを考えてやらないといけないんで、幹事会というものを作ったわけですね」
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