――そのときのステージは公開リハーサルというのがありましたね。
「あれはハプニングなんです。音チェックして引っ込んでから、何故、四人囃子がここに立っているのかっていうことを――NGOヴィレッジにも知的障害グループの人たちが店を出していると、そのバックアップということもあって出ているんだ――ということを僕が説明して、四人囃子が登場っていう話だったんだけど、みんなノっちゃって、リハだかサウンドチェックだかわかんなくなって、そのまま(本編に)突っ込んでもおかしくない、演奏できるかなっていう状態になっちゃったでしょ。だからしょうがないと。5分くらい喋っても仕方ないから、簡単に喋って『あとは演奏を楽しんで下さい』そういうことになっちゃったんです。
本当はもう少しちゃんと位置付けというか理由付けをあのステージでアピールしてからっていう演出になっていた。でも、あれは結果的に良かったんだと思うよ。不思議なオープニングが出来ていた。茶目っ気ある昔の四人囃子に戻ったね。本当はホワイトじゃなくて、フィールド・オブ・ヘヴンの夕方で『円盤』や『一触即発』をやってもらいたかったんだけど、向こうは決まっちゃってたんで」
――では、かなり忙しかったと。
「初日は何を観たかな。最初の日だったんで、ほとんどNGOヴィレッジにいたからな。井上陽水と矢野顕子と清志郎と・・・ちゃんと観たのはそれくらいかな?あとは最終日のレッチリですね。元ちとせも観たかったんだけど、四人囃子のすぐ後だったし。しょうがないですね。いつもプログラム見てこれとこれとこれとチェックして時間のやりくりするんだけど、現場行っちゃうと、どうしてもいろんなことが起きるから、どうしても、頭だけ見てとかお尻の方だけ行けるか・・・大変じゃない、ヘヴンからグリーンまで人が多いときは動けないし、歩かないきゃいけないでしょ」
――何かハプニングは起きましたか?
「去年起こったのは、フライヤーを死刑廃止フォーラムの人が撒いて日高に怒鳴られたというハプニングはあったね。ごみになってはいけないから無差別に撒くな、っていうのが原則になっているんで。声を掛けて『私たちはこういう団体なんですけど、良かったら』というのは良いだけど、通行人に『ハイ、ハイ、ハイ』って配ったら興味のない人は捨てちゃうじゃん、それはやめろと。それをやったんで日高に怒鳴られた。あとは、水がなくてNGOヴィレッジの飲食のところにも水を求めて長蛇の列になって、その整理が大変だった。今年はベジタリアンフードの店を出すとしたら、今回のブッキングのメンツによるけども、かなり水系は大量に持って来てもらうと思っていますね。そのくらいですね。特にトラブルになるようなことはない」
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