ライジングサン山本プロデューサーに訊く　〜ライジング編〜

●セッションをしたり、飛び入りをしたり、R.S.Rだとアーティストも自由に楽しんでますよね

「それはありますね。でも、あれは意図したものじゃなくて。これもフェスティバルの醍醐味だと思うんだけど。僕らはこうなるといいなって思ったりするけど、こっちからは何もオファーしないし、そうしてくれとも言わないし。ただ、あの場の雰囲気で『じゃあ一緒に出ようか』っていうのは、アーティスト同士のコミュニケーションの中から自然発生的に生まれてくれば、ある意味ラッキーっていうくらいの感じで。そういうマジックみたいなことって、起きやすく環境を整えることも大事かもしれないけど、整えたからってできるものでもないし。これは本当にあの場の雰囲気でしかないね」

●前にマシュー・ハーバートが出てましたけど、今後、海外のアーティストの出演は考えてはいないんですか？

「うん、タイミング次第だろうね。いろんな条件が合えば、（邦楽に）こだわることなく出していきたいなと思ってます。一気に半分くらい外タレってことはないだろうけど、ポイント、ポイントで」

●それこそパティ・スミスなんかはR.S.Rを気に入りそうですよね

「うん、そうだね。あの乾いた空気感とかね」

●お客さんも、知らないアーティストを受け入れる空気がありますよね

「お客さんも知らないバンドに逆に興味を持って観てくれるっていうね。新しいアーティストとの出会いを楽しみに来てくれる人もたくさんいるから。そういう意味では、いい意味で裏切りつつ、感動を与えたいなっていうのはあるよね」

●最後にメッセージと、今年のRSRはこうなりますというのをお願いします

「今年は、定期的にイベントをしようと思ってます。毎年プレ・イベントはちょこちょこやってるんですけど、せいぜいやれて一回だったりしたんで。フィルム上映だったり、DJやライブもありっていうのを、何回かに分けてやりたいなと思ってます。R.S.Rの一年目は、会場にファンの子たちを呼んで、本番の前に一緒にバーベキューをしたんですよ。ああいうコミュニケーションは最近なかったんで。ありがたいことに『一年間R.S.Rを思ってます』って言ってくれるファンの子たちがいるから、そういう集いはあってもいいかなと思ってます」

「今年は駐車場付キャンプサイトというのを新しく作って、外のテントサイトでも楽しめるようにするのを色々考えています。ステージは5個のままで、アーティストのライブ時間を今年は長くしようと思っています。ひとつひとつの出演時間をちょっと長くしようと。ただ時間は限られてるんで、多小バンド数は減るかもしれないんだけど、でもステージは5個あるし、十分楽しめるという。あとは音楽以外の楽しめることをたくさん考えてますので、その辺を楽しみに来て欲しいな。フジにもまた、日高さんからNGが出ない限り、また新しい北海道のネタを持って参加したいなと思っています。あと、サンクス・チケットは今年も出しますよ」