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世界で最もクリーンなフェスティヴァル作りに貢献するASJ
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--今年のA SEED JAPANはどこに向かう...--Part2--
【今年やること:その2 -- 紙食器の全面導入】
「去年、紙食器6万食分をワールドレストランで部分的に実験導入しました。こ
れが上手くいったので、ASJが企画し、実施責任はSMASHで紙食器を全面的に導入しま
す。これで、ごみが減るわけではないのですが、発泡スチロールの使い捨ての皿より
も環境にやさしい非木材紙という葦(あし)やケナフの一年草を使ったものにしま
す。去年はASJ単独の企画でしたが、今年はASJとSMASHと大黒工業というメーカーさ
んとHMVの4者で一緒にやります」(高森)
「本来ならば、デッシュリユーズシステムという食器を洗うシステムに進みたい
のはヤマヤマなんだけど、やっぱり水の問題があって苗場では無理だろうと言われて
います。メタモルフォーゼという野外レイブで昨年実施しました。3000〜4000人規模
だからできるということもあります。あのシステムをやれば、ごみの量が1/7から
1/10になるんですよ。だからやれればやりたいのですし、一部で出来ないかと、いろ
いろ提案したんですけど、水の供給と下水の問題もあって――特に下水は浄化槽を経
ずに、直で川に行くので――難しいですね」(羽仁)
「少しでも先に進みたいという思いがあって、紙食器全面導入になりました。今
までの紙食器は値段が高かったのですが、4者の協力体制の元で値段を下げ、より広
く使ってもらえるようにしました。
今回、もう一つの目玉は、その紙食器を燃やしてしまうのではなく、朝霧高原の中
島牧場さんに協力してもらって堆肥化の実験をしています。もともと自然素材なんで
一か月くらいで土に帰ります。普通、紙だと三か月くらいかかりますが。これを苗場
の会場にも埋めて土になって芝が生えてますよ、フジと朝霧でフェスを通じたリサイ
クルの循環の場にしようとしています」(高森)
「ごみが出ないっていうのもあるんだけども、素材のエネルギーコストや断然環
境負荷は低いし、スプーン、フォーク、ナイフは木製で、丸太を切って角材を作った
後の余りの部分を利用して作ったものです」(羽仁)
「葦(あし)は中国で余っていて水辺に生えている一年草の草で、自然の川には
勝手に生えています。昔日本でもたくさんありましたが、護岸工事で少なくなってし
まいました。紙食器のほとんどが中国製です。
30万食分用意することで、フジロックの全食事をカヴァーできる体制になって、ど
こに食べに行ってもこれが出るようにしています。今までは店が自分で食器を注文し
て自分で持ってきましたが、今年からは現地に大黒工業さんがいて現地で調達できる
ようにしています。出店者にとっては自分で持って来る必要がないので、その分、車
に食材を積めるというメリットがあります。
本当は紙食器にロゴを入れようとしたんですけど、印刷は技術的に難しいので断念
しました。出店の店頭には4者が協力して、紙食器を出すというのを告知します」(高森)
Part3へ
Intro/Part1/2/3/4/5 report by ORG-nob (July 14, 2002)
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