・新たなfujirockers.orgスタッフが見た朝霧ジャム

　僕たちは現地に9時ころ着きました。そのときにすでに強い雨が降ってました。雨が弱くなったかと思うと、また激しく降り始める。その繰り返し。そして次第にあたりが白い霧に覆われていく。「朝霧」という地名たる所以なのでしょうか？　その霧のせいで、晴れていれば富士山が一望できるはずでしたけど、まったく見えず。霧と雲で完全に富士山と青空は包みこまれてました。「えぇぇぇえ？　・・・。」富士山との間にある、霧と雲に覆われて白い壁を見て発した僕の言葉です。このときは、この悪天候と霧が恨めしく思えてました。しかしながら、この霧のおかげで、もしかしたら見逃していたかもしれない朝霧JAMの良さを、僕ははっきりと見つけることが出来たのですが、このときはそれを知る由もなかったのです。

　現地はすでに来場しているお客さんもいて、時間がたつと、開演14時を待たずにどんどん増えていく。朝霧JAMをきっかけにアウトドアをはじめたような人や、ヘビィなアウトドアの人も、テントを張っていたり、車から荷物を降ろしたりと、これからの準備をしていました。あたり一面のだだっ広く見える芝生、それを囲うようにまわりに大量発生する霧、そのなかでひとつひとつテントが増えていく。ハードコンディションだけど、会場の雰囲気に、「雨降っちゃって富士山見れないけど、それはしかたないことだから、楽しもう！」という前向きなオーラをすごく感じました。お客さんの顔で、つまらなそうな顔してる人はほとんどいない。しいて言えば長旅だったのか、ココに着くまでの疲れが出てるくらいで。そんな顔を見てるとこっちまで笑顔になってしまう。こころからのニコニコって、されるとこんなに気持ちいいんだ。

　雨がやや強いため、芝生の大地も、泥土が姿を表したり、水たまりが出来ていたりしたので、スタッフの方もあわてて長靴を買いに行ったりしてました。普段あまりアウトドアをしない人は、どこか「抜けている」ところがあって、スニーカーでここに来たり、出発したはいいものの、テントを忘れてて取りに戻ったりしてたり、という感じで、山の天気が崩れると大変だから万全を帰す、そういう気持ちに欠けるところがあります。そのため、ハードコンディションのときのための対策がどこか欠けてるのが特徴でした。それは、様々な気候の変化に対応する大変さを実感（リアル）できてなかった、と、長靴を持ってこなかった僕は痛感しました。1泊だからって山をナメちゃいけないいけない。

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